ゴト師(打ち子)確保(2)


パチンコ店最大の敵
ゴト師
許すまじ!!

前回のゴト師確保があってから、

ゴト師確保(1)参照

ウチのグループではゴト師確保の訓練を行っていた。
(普通そういう事やるんかなぁ?)

賛否両論ではあったが無事開催された。

その内容はいたってシンプルで

ゴト師来店→発見→招集→エライ人達に連絡→男二以上で挟み撃ち→GET!!

エライ人達は本社に居るので10分位で着くそうな。

色々突っ込み所はあったが、なんとか終了。

エライ人達大満足!

まぁ実際パチンコ店で働いたことがある人はこれ読んで多少不安になると思う。

ホントに大丈夫!?
身の危険は!?
そんなにうまくいかないでしょ!?

そうなんです!うまくいかないんです!

ある日曜日の事。

やっぱり日曜日だけあってお客の入りもソコソコ。

私はホール中を縦横無尽に駆け巡る!

と、そこへ1人のお客が来店。


上下白ジャージで、ガタイもイイ。
(私「ん!?なんか見なれねぇ客だなぁ」)


そして何故か時計は金ピカ。
(私「怪しい.....」)


島の奥のマジカルカーペットに座る。

だが、さすが日曜日だけあって、ぴったりと張り付く事は出来ない。

それでも気にかけながらホール業務を行っていた。

隣のコーナーで呼び出しランプが灯く。

私は隣のコーナーに入り、トラブル処理に入った。

トラブルも無事対処し、再び怪しい男をチェックしに戻ると


その男は煙草を台に置き、携帯を持って店を出た。
(私「電話でもかけに行ったのかな?」)


また呼び出しランプが灯いた。

そしてトラブルを対処しまた戻ってみると、


さっきと違うおっさんが座っていた。
(私「代打ちを頼んだだけか....」)






数分後





ポーン「25番台スタートしました!」

ポーン「22番台スタートしました!」









そしてまた数分後





ポーン「25番台スタートしました!」

ポーン「22番台スタートしました!」









またまた数分後






ポーン「25番台スタートしました!」

ポーン「22番台スタートしました!」




私「おいおいやけによく当るじゃね〜か!?」


ポーン「25番台スタートしました!」

ポーン「22番台スタートしました!」



私「怪しい....え!?この台って.......?」









ア イ ツ ノ ダ イ ダ ヨ ナ ?



私は猛ダッシュでその台に向かう!

そして手前で急ブレーキ!!

何ごとも無かったかのように後ろを通り過ぎざまに台を見る。





マ ガ ッ テ ル .. ..




22番台と25番台の両方。

振り返りもう一度後ろを通る。


マ ガ ッ テ マ ス ネ





私「てめぇ!このヤロウ!」

一気に頭に血が昇る!


私はその場で飛び蹴りを食らわし、羽交い締めにして引きずり回して、



というのが頭を過った。


(私「イカンイカン練習したではないかっ」)

私は平静を装い事務所へ。

この際忙しくても関係ない。

インカムを入れる。

私「緊急連絡です。只今ゴト師が来店中。台は22番台と25番台。
さり気なく顔を確認後、指示があるまで通常業務を行って下さい。
カウンターはそいつが景品交換に来ても交換しないように。」


まず、部長、課長に連絡......


げっ!そういえば今日は業者の接待ゴルフコンペ orz



もち携帯繋がらなす。

今頃山の中....使えねぇ.....

肝心な時に使えないヤツ程くだらねぇものはねぇ....

とりあえず店長に電話を入れる。

30分位で着くとの事。

ここで本日の人員確認。

今日の早番は


入社2日目の田島。
女だし無理か.....

スターフィールド。
やべっ!さっき稼動に出しちまった!

そして凶池。
凶池波じゃ倒せねぇよ....そしてこいつと組むのはちと辛い....



もぅ全然ダメね!訓練とか意味無し!





とにかく人員確保!




スターフィールドカムバック!

スターフィールド「よしゃ!まかせとけ!」




井ノ原店応援ヨロシク!

徳川副主任「近くのヤツ向かわせる!」




長浜店カモン!

川中副主任「分かった!深野副主任向かわせる!」




大森店どんとこい!

バンド西副主任「アンドロイド主任(現店長)向かってもらう!」




そして遅番の当店一のヤンチャ坊主!低野やっちゃって!

低野「 ま  か  せ  ろ 」





そこへ唯一コンペに行っていない過当課長が奇跡的に来店。

後日談によると本当に偶然寄っただけだそうだ。

私は過当課長の腕を引っ張り、事務所へ。



過当課長「おいおいなんだよ!どうしたの?」


私「ゴト師来てるんです!」

過当課長「んえ?」


私「だ〜か〜ら!ゴト師来てるんですって!」



と、そこへスターフィールド一番乗り!


スターフィールド「行きましょう!」

過当課長「よし!3人いればなんとかなる!行くぞ!」


カメラでもう一度ターゲットを確認し、捕獲へ向かう。

私は島の奥から、スターフィールドは手前から。

そして過当課長が22番台のおっさんに特攻を決める!


過当課長「おい!この台何だ?」


ゴト師1「あぁ!なんだおめぇ」



空気が張り詰める。


過当課長「とりあえず事務所に来てもらえる?」

ゴト師1「なんでだよ!」



その時私に向かって25番にいたゴト師が声を掛ける。



ゴト師2「わりぃんだけど箱下ろしてもらえる?」

私「はぁ!?何でてめぇらにそんな事しなきゃいけねぇんだよ!」


ゴト師2「うるせぇ!早く箱持ってこいや!」





ブチッ!







何かが切れた!





私「ふざけんじゃねぇぞ!!てめぇらゴト師だろが!」







声を張り上げ胸ぐらを掴むが、過当課長に止められる。




ゴト師2「なんだてめぇ!やるかぁ!?表出ろや!」

私「んだと!上等だよ!!」





表に連れ出そうとした所をまた止められた。

過当課長「まぁまぁ落ち着けや。」

ここで私は後方からの監視につかされた。

そしてゴト師共は事務所へ。

事務所であ〜だこ〜だと押し問答している内に店長来店。

襲い掛かると思いきや以外と冷静。

竹本店長「んで、いきさつは?」

なんか皆思ったより冷静でさっきまで騒いでた自分がチョット恥ずかしい....

そして次々と応援組が登場する。

さっきまで生きがっていたゴト師2がだまり始める。

それでも何か私の事が気にくわないらしく、つっかっかってくる。


あいつの言い方が気にくわねぇ
名誉毀損だ
胸ぐら掴んだのは暴行だ



でも


私「うるせぇよ!訴えたけりゃ訴えろよ!」


の一喝でダンマリ....

結局警察に連行され、お灸をすえられたとさ。


ちゃんちゃん!



その後は結構大変でしたよ。
そのゴトをやられた台を鑑識に見てもらうから営業中に外したり。

警察に第一発見者と、通報者ってことで3時間ぐらい事情聴取受けたり。

ゴルフコンペが終わって駆け付けた原部長とイトキン課長は

「大変だったね」

の一言だし....

まぁでも

ゴト師共!

今度はそんな優しい上司は居なくなったから、
俺何するか分らんよ?



来れるもんなら来てみやがれ!

ゴト師(打ち子)確保(2)

終わり

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