VSポン太



パチンコ店には様々な常連が来る。

しかも、常連達はだいたい店員の話のネタになったりする。

うちの店ももちろんだが、その中には「嫌な常連四天王」たる者達がいる。



ポン太

たぬき顔。体型もたぬき。


フケ男

フケだらけ。あまい息も吐きくさる。



クチビル

やたらと声がでかい。クチビルもでかい。



レフトハンド オブ フレミング

煙草を持つ左手がフレミングの法則になっている。


の四人である。

その中でも、最も好戦的なやつが

「ポン太」

何かとイチャモンを付けてくる。








ポン太「ぅおい!おまえ・・・この店出ね〜んだよ!!」


顎をやや上げ、遥か昔のヤンキーみたいに私の体を
下から上へ舐めるように見る。

しかし、私より遥かに身長が低いため、
どうしても私がポン太を見下す形に。。。。




私「そ〜ですか〜、すみません」





と謙虚に対応。



と、いつもはこの位で引き下がるのだが!



今日のポン太は引かない!!




徹底的に闘うつもりらしい。。。。




あ〜めんどくせぇ〜。。。




ポン太「すみませんじゃね〜だろ〜?んあぁ〜?」





顔が急接近してくる。




来るな〜〜〜〜!





来ちゃだめ〜〜〜!





だって・・・





私に近付くと・・





あなたの・・・





あなたの・・・













頭のてっぺんの薄いところが露に!!!!!!!






・・・・・・テカッ☆






あ〜あ見えちゃったよ。。。。。






そして私の目を見ながらポン太!




















ポン太「おまえ・・・殺っちゃうよ?」


















・・ぽか〜〜ん・・



























この歳になってそんな言葉を聞けると思っていなかった
私の不意を突く!





続いて、またもポン太の口激!



























ポン太「おまえ・・・俺はな、○○○と知り合いだぜ?」


































・・・・それ































・・・誰?






















個人的な知り合いの名前出されても・・・・






まだまだポン太の口激は続く!



ポン太「おまえ・・・店ぶっ壊すぞ?ゴルァ〜!」





私「それは困ります。」




そう返事した私の胸ぐらを掴み、





ポン太「おまえ・・・バカァ〜?」

と。







はぁ・・・やっちゃった。



胸ぐらを掴んだ時点で「この人客じゃないセンサー」が反応。




私は、ポン太が胸ぐらを掴んでいる手を掴み返し、胸ぐらから離す。





ポン太「イタイ!イタイ!イタイ!」



明らかに演技である。




そして私に向かってファイティングポーズ!















・・・


















・・・




























なんて言えばいいのか・・・































もうね、ファイティングポーズなんて代物じゃなくて、
























手を前に出してリキんでいる人。

































みたいな・・・









あぁポン太よ・・・








この勝負あんたの勝ちだよ・・・







私はもうこれ以上笑いをこらえる事ができないっ!!




何も言わずにこの場を立ち去ることにするよ・・・




ポン太も追っては来なかった・・・




ふと振り返るとポン太は





「アレ?ド−シタノ?」








みたいな顔でボケ−としていた。





そうさ!君こそ真のWINNERだ!



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